2ちゃんねる発話題の本
「電車男」を読んでみた。
「たしか1ヶ月前は、髪長くて、眼鏡かけてて
服も適当で週に3日は秋葉探索に出てて
ゲームやってアニメ見て2ch周ってただけの人生だったんだよなぁ」
という22才(=彼女いない歴22年)の男が、
2ちゃんねるのもてない男スレッドの住人に励まされながら、
偶然出会った年上のお嬢様と付き合うようになるまでの
2ヶ月間のログをまとめたものだ。

ここでちょっと余談だが、2ちゃん用語で意味がわからなかったものがいくつかあった。
途中まで読んだところで、辞書形式の説明を発見したので、いくつか転載してみたい。
知ってる人は知ってると思うが…
W→(笑)の略
最近頻繁に見かけるので、気になっていたのだが…
「~」のことかと思ってた。
drftgyふじこ→慌てている様子
話しの流れで大体意味は推測できたが…
「キーボードの2列目と3列目を同時に押しながら左から右に流すと現れる」。
あぼーん→問題のある投稿が削除された痕跡
これももよく見かけるやつ…
ノシ→またね、という意。
文末に出てくるのはわかったのだが、
巨大な象が「ノッシノッシ」と音を立てて去る様子を想像してしまった。
手を振るアスキーアート
(・∀・)ノシの省略形が正解。
乙→お疲れ様の略
壺→騙して売りつける商品の意
童t(ry→童貞
まあ、いろいろある。
そうそう。「電車男」の感想。一言でいうと…
オモロカタ…
有象無象の匿名の人間が参加するゴッタ煮&リアルタイム感覚は
他では味わえないものだ。
近頃、ネットやメールを小道具として使用するドラマや芝居は数あれど、
今風に見せかけようという目論見だけが鼻についていた。
その点、「電車男」がひと味違うのは、
物語の小道具としてインターネットの掲示板が登場するのではなく、
ネットの掲示板という「場」がなければ物語自体が誕生しえなかったからだ。
匿名の人間が自由に出入りできる場所なんて、
10年前までは世界中どこにもなかった。
インターネットとEメールが普及して
人間が書く文字の総量は何倍にも膨れ上がった。
量が変化すれば質も変化する。
ダメになっていくものもあるし、その膨大な量から新しく生まれるものもある。
そう考えると、ひとつの「物語」を創作することよりも、
「物語」が生み出される「場」をつくることの方が面白いのかもしれない。
FMファビュラスはどんな「場」に育っていくのだろうか。愉しみ…
◆
余談だが、さっきなんとなくネットを散策していたら、
香田証生さんの殺害映像にたどり着いてしまった。
今まで生きていた人間が2~3秒で死んでしまうこと、
その映像が自宅のPCから簡単に見れてしまうことに驚き。
(事件について言いたいことはいろいろあるが、長くなるので省略) (ワイネフ)